中国と台湾では良く知られているフルーツで、楊貴妃も大変好んで食べたといわれます。　赤っぽいごつごつした皮の中には半透明の白い果実があり、高貴な香りと上品な甘さが抜群のフルーツです。　写真は実物、収穫された果実です。

最近は中国などから冷凍や冷蔵でも輸入が増えてきていますが、生の熟した適期に収穫したものにはまったく及ばない味です。 果実は、樹上で熟している状態では鮮やかな赤ですが、収穫すると1日もたたずに茶色っぽく変色してしまいます。 さらに、鮮度が落ちやすいことと防疫上の理由で、以前は冷凍品での流通がほとんどでした。しかし流通技術の改善により、現在は生の果実が輸入されるようになり、一般にも広く販売されています。
　
ライチは本来10m以上まで成長しますが、黒葉ライチ（コクヨウシュ）は2〜3mの樹高に剪定して栽培出来ます。

苗は以下で販売しています。
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和名：　レイシ、ライチー（黒葉）、コクヨウシュ
英名：　Lychee
学名：　Litchi Chinensis

原産国：　台湾
形態：　ムクロジ科レイシ属、常緑小高木
分類：　固定種
結実性： 雌雄同株
開花：　7年目から
草丈：　2〜5m
露地栽培：　関東以南太平洋側
種蒔き：　6〜8月
発芽適温：　18〜27℃
発芽率：　97%
耐寒温度：　3℃
耐暑温度：　38℃
株間：　4m
連作障害：　なし
栽培難度：　Level 1

【栽培方法】
収穫まで時間はかかりますが、越冬さえうまくいけば難しくありません。

■芽出し
1) 赤玉土や種まき用培養土などの清潔な土に植え、1cm程度覆土してください。
2) 用土は乾かないように管理してください。 発芽トレイ（ポット）の上をサランラップで覆って高温多湿を保ってください。
3) 発芽率は非常に良いので1〜2週間で発芽します。

■環境・土壌
用土は弱酸性（pH5.5〜6.0）を好みます。 用土の配合は水はけがよい環境を好みます。 （赤玉土6、ピートモス2、川砂2など。市販の園芸用培養土7、鹿沼土3）

■水やり
水遣りは、生育期は毎日鉢底から流れ出るまでたっぷりとあげてください。 水分を非常に好みます。 土が乾いてなくても大丈夫ですが根腐れには注意してください。 果実が形成される、6〜7月は特に水切れになりやすいので注意します。 秋から冬にかけては花芽分化を促すために少し乾かしぎみにします。表面の土が乾いたら水やりしてください。

■肥料
肥料は生育期の4月、7月、9月に有機質固形肥料などを規定量施してください。 肥料の窒素分が多いと花芽がつきにくくなることがあるので注意してください。

■お手入れ
自然樹形仕立てで放っておいて問題ありません。　気になれば暖かい時期に剪定してください。 3ｍの高さがあれば十分収穫出来ます。

■防寒対策
基本的に常緑樹ですが、3℃以下になる露地栽培では落葉します。 根が枯れなければ再生しますが、根が枯れないように根の周りをワラ等で敷き詰めて、幹をプチプチなどでくるんでください。 樹高が1ｍを超えるまでポットで管理して室内で越冬させたほうが無難です。

■結実性
雌雄同株なので、一本で結実します。 一つの花房に雄花、雌花、両性花が混ざって咲くので全体を筆先などでなでれば受粉します。 人工授粉は特に必要ありません。 開花期は雨が当たらないよう軒下などで管理してください。

■収穫
開花期は播種してから関東付近だと20〜30年、沖縄は7年目から開花します。 初年度は結実することは難しいですが、翌年から結実するようになります。 紅色になるまで完熟させてから収穫してください。

【利用】
冷やしてそのままフルーツとして食べるのをオススメします。　デザートのトッピングなどに利用する場合は、冷蔵・冷凍保存も可能です。

【納期について】
ある程度は台湾から輸入していますが、毎年8月までの期間限定です。