ヤマモモは中国大陸や日本を原産とし、暖地に生育し、暑さには強い樹木です。　日本では関東以南の低地や山地に自生しています。　本州南部以南では、海岸や低山の乾燥した尾根など、痩せ地で森林を構成する重要樹種です。　中国では江蘇省、浙江省が有名な産地で、とりわけ寧波市に属する余姚市や慈渓市、あるいは温州市甌海区は古くから知られた産地であり、千年に及ぶとされる古木も多く残ります。　他に福建省、広東省、広西チワン族自治区、台湾なども産地です。

平安時代から食用として親しまれていて、古代から和歌などにも詠まれています。　昔はスーパーマーケットでも見かけましたが、近年あまり見かけなくなりました。　独特の酸味と甘さを感じさせてくれるヤマモモはなんとなく懐かしさを感じさせてくれます。

英名：　Red Bayberry
和名：　ヤマモモ、山桃、山桜桃、火実、楊梅（ようばい）、ヤンメイ
学名：　Myrica rubra

原産国：　奈良県
形態：　多年草
自家結実性：　雄雌異株（雄木と雌木が必要）
栽培期間：　4〜6年
樹高：　2〜20m
葉張り：　2〜7m
発芽率：　80%
ベランダ栽培：　不可能
発芽適温：　25〜30℃
耐寒温度：　5℃
耐暑温度：　35℃
種まき：　3〜6月
株間：　5〜10m　＊剪定による
連作障害：　なし
栽培難度：　Level 1

【栽培方法】
以下のサイトがとても充実しています。
参考サイト：
http://www.yasashi.info/ya_00009g.html

【雌雄判別】
種からでは雌雄判別は不可能です。　開花するまでわかりません。

【保存方法】
ヤマモモは傷みが非常に早いので、収穫したら乾燥しないようポリ袋などに入れ、冷蔵庫（野菜庫ではなく）に入れてください。　丸ごと冷凍すれば長期間の保存が可能です。　

【利用方法】
生のまま食べても、シロップやジャムにしたり、ヤマモモ酒、シャーベット、ジュースにしても美味です。　加工する場合には、解凍せず凍ったまま調理してください。