ジョイントパイン(エフェドラ・フラジリス、 脆麻黄)の種

ジョイントパインは南欧と北アフリカに自生し、まだ研究が始められて日が浅い品種です。 プロアントシアニジン(PAC)含有植物(マオウ、ダイオウ)を用いた抗成人T細胞白血病(抗ATL)活性予測メタボロミクスモデルの応用実験では、マオウエキスではメタノールよりアセトンに強い活性が認められました。 また、Ephedra equisetina、E. fragilis、E. distachyaが他の品種よりも強い活性を有すことが発見されています。

茎は木質で、根茎に似て土中をはい、ひげ根をつけ、赤褐色です。 小枝は円柱状で浅い縦溝が走ります。 草質の茎は直立し、節と節の間は長く、 節に葉の変形した鱗茎が対生または輪生します。 雄花は黄色です。 赤い実を付けますが、食用ではありません。

日本薬局方が規定するマオウは「Ephedra sinica(シナマオウ)」「Ephedra intermedia(チュウマオウ)」「Ephedra equisetina(モクゾマオウ)」の3品種です。 中国で栽培されていて、最も商用栽培が簡単なのは「Ephedra sinica」です。

マオウは所持や栽培をしても違法ではありませんが、エフェドリンに精製したら違法です。

【成分】
アルカロイドのエフェドリン
プソイドエフェドリン
ノルエ フェドリン
メチルエフェドリン
アルカロイドの揮発性成分ベンジュールメチルアミン

和名: ジョイントパイン、エフェドラ・フラジリス、 脆麻黄
英名: Joint Pine
学名: Ephedra fragilis

原産国: バレンシア・スペイン
形態: マオウ科マオウ属、常緑低木
樹高: 80〜150cm
栽培期間: 140日〜
受粉: 雌雄異株
種まき: 3〜10月
適正土壌pH: 6.5〜7.5
発芽適温: 15〜25℃
発芽率: 83%
栽培可能地域: 日本全国
生育温度: 15〜25℃
耐寒温度: -20℃
耐暑温度: 30℃
プランター栽培: 可能
株間: 20cm
連作障害: なし
栽培難度: Level 2

【栽培方法】
■環境、土壌
十分に日のあたる水はけのよい場所を好みます。 土質は特に選びませんが、水はけを良くしてください。 他の植物に日光を遮られないようにしてください。 通常は、湿気がある海側の砂地に自生しています。

■芽出し
種は休眠しないので、地温が15℃あれば何月に播種しても問題ありません。 
1) 種を真水に24時間浸してください。
2) ポットに種蒔き用の土を入れ、蒔いてください。 覆土は5mm程度で十分です。 発芽まで乾かないように注意してください。 高さ5〜8cm程度になったら間引いてください。 

■定植
10cmになってから植え付けてください。 夏の暑さが厳しい環境の場合、夏至前までに定植させた方がベターです。 ゆっくりと育ち、木質になります。 大きく育てる予定でしたらそれなりの株間をとってください。

■水やり
マオウは水をあげ過ぎると育ちません。 土の表面は常に乾燥気味にしてください。

■肥料
肥料はそれ程必要としませんが、毎年春に追肥をあげてください。

■受粉
5〜6月に開花します。 3月に播種したら、翌年の5月に花が付きます。 湿度が高い日本ではマオウの花粉は飛散しないので、雌株の珠孔管に花粉をつけた葯を接触させて受粉させてください。

■剪定
剪定は必要ありません。 収穫時に整えてください。 

■アルカロイド含有量の高め方
耐塩性はホウレンソウやハツカダイコンなどと同程度で、マオウを越える耐塩性があるのはアッケシソウのみです。 このことから、栽培地として一般植物が育たないような海岸の砂地でも栽培が可能です。 エプソムソルトを灌水することで、有意にアルカロイド含量を高めることが出来ます。

エプソムソルト:
http://www.marcheaozora.com/?pid=103655741 

■収穫
秋に地上部分を全て刈り取っても枯れることはありません。 アルカロイドの含有量が最も高いのは7〜11月です。 7月に全て刈り取ると光合成が出来ず株が育ちません。 温暖地では11月、寒冷地では10月の収穫がオススメです。 地上茎を採取し、洗って刻み、日干しにしてください。

■冬越し
マオウは灌木で多年草なので、-20℃の環境下では地上部は枯れます。 春になれば木質茎から新しい鞘が出てきます。

■増やし方
株分け、種で簡単に増やせます。 挿し木は成功しません。
20粒50粒100粒300粒500粒1000粒
型番 EphedraFragilisSeed
販売価格
1,320円(本体1,200円、税120円)
購入数
オーダー
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