本山椒の種

本山椒は、葉が柔らかく、香りが能淳なのが特徴です。

若葉は食材として「木の芽」の名称があります。 山椒の「椒」には芳しいという意味があり、山で獲れる香りの良い実ということから、山椒と呼ばれるようになったそうです。

和名: 本山椒
英名: Hon Sansho
学名: Zanthoxylum piperitum

原産国: 和歌山県
形態: ミカン科サンショウ属、落葉低木
樹高: 2〜10m
栽培期間: 3年〜
受粉: 雌雄異株
種まき: 10〜11月、2月下旬〜3月中旬
適正土壌pH: 6.5〜7.5
発芽適温: 20〜27℃
発芽率: 84%
栽培可能地域: 日本全国
生育温度: 15〜25℃
耐寒温度: -15℃
耐暑温度: 30℃
鉢栽培: 可能
株間: 2〜3m
連作障害: なし
栽培難度: Level 2

【雌雄判別について】
種からでは雌雄の判別が出来ません。 雄:雌の割合は3:7で、棘のある木と無い木の割合は6:4です。

【栽培方法】
■環境、土壌
山椒は寒さには強いのですが、夏の強い日差しと乾燥を嫌います。 半日影で、適度に湿度が保たれる場所に植えてください。 山椒の用土には赤玉土5、腐葉土4、川砂1の割合で配合した土を用意します。 市販の草花木培養土の利用も可能ですが、その場合は堆肥と腐葉土を混ぜ込んでください。

■芽出し
秋蒔きしない場合は、湿らせたバーミキュライトや砂に混ぜてビニール袋に入れ冷蔵庫に保管した後、2月中下旬に播いてください。
1) 覆土は5mm程度にして播種してください。
2) 発芽するまで土が乾かないようにしてください。
3) 発芽するまで4〜6週間かかります。

■定植
本葉が2、3枚になったら、ポットから鉢植えまたは地植えにしてください。 鉢植えで育てるのであれば、7号鉢以上の深さがあるものを用意してください。 畑や庭などに植え付け流のであれば、根に付いた土を落とさないことと、深めの穴を掘るように気を付けてください。

■水やり
鉢植えの場合は土の表面が乾いたら、たっぷりと水を与えてください。 特に夏場は敷き藁(わら)などで保湿をしてください。 地植えは、特に水やりは必要ありませんが、梅雨時の過湿には気を付けて水はけを良くしてください。

■肥料
肥料は冬の落葉期である1〜2月に与えてください。 株の周りに深さ20cmほどの溝を掘り、油粕などを撒いてください。

■剪定
山椒は刃に弱いです。 幼木である3年の間に、弱い枝を剪定してください。 時期は落葉期である冬場、樹高2mくらいまで整枝を繰り返してください。 成木になってからは、混み合って重なる枝のみ、冬期に剪定するようにしてください。

■収穫
6〜7月に実が青いうちに収穫してください。 これを過ぎてしまうと山椒の実の色が黒くなってしまいます。 収穫時期を逃してしまうと実が熟し、色味は濃くなり、外皮がどんどん固くなっていくので注意してください。 軸は食べることが出来るので、付いたままで保存してください。

■害虫被害
山椒は香りが良いことから、害虫被害を受けやすい樹です。 特にアゲハ蝶の幼虫は、食欲も旺盛で一晩で葉を食べつくしてしまうこともあるので、見つけ次第に駆除してください。

■冬越し
樹皮は木質になるので、耐寒性は高いです。 防寒対策は特に必要ありません。

■増やし方
挿し木で簡単に増やせます。 種から増やす場合は、9月上旬に果実が黄熟した頃に採種してください。 赤褐色になるまで放っておくと、発芽率が悪くなります。

【利用】
クックパッド等でレシピが紹介されています。

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