関東以西、四国、九州、沖縄などの山の木陰に自生しています。　ランの名がつくがラン科ではありません。　以前はガガイモ科でしたが、2014年以降キョウチクトウ科に含められました。　整ったハート型の葉は常緑で、表面には強い光沢があります。　キジョランの花は小さいですが、果実はかなり大きく、長さ13cmで洋なしのような形をしています。　果実が割れて独特の方法で種を放出します。

キジョランは、長距離を旅するチョウとして有名なアサギマダラの幼虫の食草としても知られています。

和名：　鬼女蘭、キジョラン
英名：　Marsdenia Tomentosa
学名：　Marsdenia tomentosa Morr. et Decne

原産国：　長野県
形態：　キョウチクトウ科キジョラン属、つる性の多年草
草丈：　200〜250cm
出荷サイズ：　7号ポットに2〜3株（株分け後8年目）
適正土壌pH：　6〜7
耐寒温度：　-5℃
耐暑温度：　25℃
栽培可能地域：　関東以南
ポット栽培：　可能
株間：　15〜20cm
連作障害：　なし
栽培難度：　Level 1

【栽培方法】
■環境、土壌
日当たりと水はけの良い場所を好みます。　肥料も特に必要ありません。

■水やり
乾燥には強いので、露地栽培の場合には気にすることはありません。

■耐寒性
-5℃まで耐えますが、葉が枯れるようなら室内で越冬させてください。

■採種
花の後には、長さ３センチくらいの豆果（莢の中に種子が入るもの）をつけます。　種飛ばしに注意してください。　豆果が茶色くなってきたら、袋を被せて種をキャッチ出来るようにしたほうがベターです。　こぼれ種からも次の年に芽が出ます。 8年目の大株なので、翌年から花を付けます。

【利用方法】
観賞用、アサギマダラの幼虫のエサとして。