サスカトゥーンベリーは1970年代までは野生の物を先住民や開拓者が僅かに食料源の一つとして利用してしていただけでしたが、近年カナダ中西部の果樹園で商業的に生産、利用が可能になりました。　果実の内部に含まれるフラボノイドや色素の主成分であるアントシアニンの研究も盛んで、心臓病の人にも効果があるとの研究成果が公表されています。

耐寒性はなんと-40℃まであり、現地では凍ったまま出荷されます。　「最北のフルーツ」とも呼ばれています。

カナダにサスカトゥーンという都市があります。　原住民（クリー族）の言葉でいう果物の名前が町の名前になりました。　

和名：　サスカトゥーンベリー
英名：　Saskatoon Serviceberry
学名：　Amelanchier alnifolia

原産国：　カルガリー・カナダ
形態：　バラ科ザイフリボク属、多年草、落葉低木
樹高：　4〜8m
発芽率：　84%
ベランダ栽培：　不可能
耐寒温度：　-40℃
種まき：　4〜9月
発芽適温：　20℃
株間：　7〜10m
連作障害：　なし
栽培難度：　Level 1

【栽培方法】
■芽出し
1) 乾燥させたままで冷蔵庫に3週間ほど入れてください。
2) 桜が咲く頃の種蒔きをしてください。　直播きしても、育苗してから定植しても構いませんが、20cmの高さになるまで育苗してから定植したほうがベターです。　覆土は5mm程度で十分です。

この品種は発芽が特に遅いことで知られています。　通常は2週間程度で発芽しますが、2年後に発芽したという事例もありますので、待ってあげてください。

■育てる場所・土
土壌は特に選びません。　

■剪定
最初の2年間は剪定しないで自由に伸ばしてください。　

■水やり
土を乾燥させないように多めにあげてください。　実を付けた後の冬季は、土がカリカリにならない程度に水をあげてください。

■冬越し
寒さには強い品種なので、越冬の対策は不要です。

■増やし方
種で増やすのがとても簡単です。　

【利用】
ジャム、ジュース、パイ等に利用してください。