発芽適温とは

「発芽適温」とは、その植物が発芽するのに必要な「地温状態」のことをいいます。 「発芽適温(地温)」が15℃の場合は、1日の気温(地温)が最低限15℃をキープし続ける時期のことです。 発芽するまで、昼と夜の地温差が10℃以上ある場合、発芽率は激減します。

もちろん最低気温(地温)が15℃以下になる日や時間帯があっても発芽はしますが、発芽まで時間がかかる場合があります。 また極端に適温を外してしまうと、生長や結実など発芽後に悪い影響を与えることになりかねません。 最悪の場合、発根半ばで腐ってしまいます。

もし発芽適温の表示が「15〜25℃」と表記されている場合は、最低気温から最高気温までの間に、この発芽適温が収まっている時期を選んで蒔いてください。 「発芽適温(地温)」を守ることは、収穫の成果を上げる第一歩ですが、かといって気温は天候により左右されがちなもの。 気にしてまき時を逃がしてしまう方が、十分な生育状況を確保してあげられなくなります。

播種したい時期に気温が低い場合、室内で発芽を促すか、屋外であればビニールトンネルを作り地温を上げてください。 それ程外気温が低くなければ、寒冷紗やサンサンネットを使っても良いでしょう。 ビニールトンネルの場合は、発芽が始まったら少し隙間を開けて、野菜が蒸れないように注意してください。 逆に気温が高い場合は、遮光ネットやすだれなどを使って日光を遮りましょう。
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