アメリカロウバイ(蝋梅)の種

クロバナロウバイ属は、4種からなる小さなグループで、北アメリカに分布する落葉低木です。 1980年代にイギリスへ初導入された中国原産のナツロウバイ(Sinocalycanthus chinensis)に近縁で、属間の交配種も作出されています(x Sinocalycalycanthus)。 分類学者によっては、ナツロウバイをクロバナロウバイ属に含めることもあります。

クロバナロウバイは、香る濃緑色の葉、多数の花弁からなるチョコレート色の甘く香る花が特徴です。 樹高は1mほどにしかならず、多数の枝を出して茂るので、宿根草花壇のアクセントに植えてもよいでしょう。 変種のアメリカロウバイ(Calycanthus floridus var. glaucus)は、クロバナロウバイに似ていますが、全体に大型で、葉裏に毛がなく、花の香りが弱いことで区別できます。 いずれも栽培は容易で、寒さにも強く、毎年よく花をつけます。

北アメリカ南東部に自生する、クロバナロウバイの変種で、花の香りは弱いです。 葉裏に毛がないことで、クロバナロウバイと区別出来ます。

和名: アメリカロウバイ
英名: Eastern Sweetshrub、Sweetshrub
学名: Calycanthus floridus glauca

原産国: オハイオ州・アメリカ
形態: ロウバイ科クロバナロウバイ属、落葉低木
草丈: 50〜100cm
ベランダ栽培: 可能
鉢植え: 8号以上
受粉株: 必要
定植時期: 2〜4月
露地栽培: 全国
pH: 4.5〜6
種まき: 9〜11月
発芽適温: 23〜28℃
発芽率: 62%
栽培適温: 20〜30℃
耐寒温度: -10℃ 
耐暑温度: 40℃
株間: 2m
連作障害: なし
栽培難度: Level 1

【栽培方法】
■育てる環境・土壌
水はけが良い酸性の土を好みます。 定植させる際に、根を傷つけないように土を十分につけたまま植え替えをしてください。 乾燥には強く、直射日光でも問題ありません。

赤玉土(小粒)6:腐葉土2:堆肥2や、腐葉土3:川砂2:赤玉土(中粒)2:堆肥2の割合で混ぜた土を準備し、浅く植え付けてください。

■芽出し
1) 種子を24時間水につけてください。
2) 覆土は5mm程度にして直播してください。 隣の種と10cm離してください。 冬を越さないと発芽しません。
3) 発芽するまでは乾かさないように水やりをする必要があります。
4) 10cm程度まで育ってから大きめのポットに定植してください。 20cmの丈になるまで、室内で管理した方がベターです。

■水やり
特に必要ありませんが、極端な乾燥には弱いので、夏の高温期には朝か夕方に水やりをしてください。 あまり水を与えすぎると根腐れを起こすので注意してください。

■肥料
2月上旬から3月下旬に寒肥、開花後の6月上旬から下旬に、緩効性化成肥料や固形の油かすを施してください。

■剪定
樹高も高くならず、分枝しにくいので、落葉期に枯れ枝を切る程度にしてください。

■植替え
成長の止まった10月上旬〜11月下旬、または厳寒期を除いた2月下旬〜3月下旬に行ってください。 植えつけは、根鉢の大きさの2倍の深さ、幅の植え穴を掘り、掘り上げた土に腐葉土や完熟堆肥などを混合したものを使用します。 根鉢のまわりに十分に水を注ぎ、棒などでつついて、根と植え土を馴染ませてください。

■冬越し
寒さに強いので、防寒対策は特に必要ありません。 秋の終わり頃から寒さにあてる場合は、水を徐々に少なくし、乾燥させると耐寒力が増します。 春再び暖かくなったら芽を吹き始めますので、徐々にお水を与えてください。

■増やし方
種を採取してからすぐに播種してください。 挿し木から育てるのは非常に難しいです。

【利用】
切り花として。
10粒30粒50粒100粒
型番 EasternSweetshrubSeed
販売価格
880円(本体800円、税80円)
購入数
オーダー
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