トリビュラスは、南アジアから東欧にかけてみられるハマビシ科の多年草です。　砂浜に生える海浜植物ですが、乾燥地帯では内陸にも生育しています。　日本では東北を除く本州〜四国・九州にかけての温暖な海岸に自生していますが、海浜の環境破壊により生育数が激減しており、環境庁により2007年に絶滅危惧IB類に指定されました。

全草が棘に覆われていて、7〜10月頃に黄緑色の小さな5弁花を花茎の先に一つ咲かせます。　花のあとには直径1cm程度の硬く棘のある菱形の実を付けます。　果実を乾燥したものは疾黎子（しつりし）という生薬で、利尿、消炎作用があるとされています。

テストステロンを保つ作用があるとして、欧米では健康食品に取り入れられています。　また、アーユルヴェーダでは根と果実を男性の活力と健康のために利用されています。

和名：　ハマビシ、トリビュラス
英名：　Devil's Weed
学名：　Tribulus terrestris

原産国：　オリッサ・インド
形態：　ハマビシ科ハマビシ属、多年草
栽培期間：　120日〜
受粉：　雌雄同株
種まき：　3〜10月
適正土壌pH：　6.5〜7.5
発芽適温：　15〜25℃
発芽率：　86%
樹高：　15〜20m
栽培可能地域：　関東以南
生育温度：　15〜25℃
耐寒温度：　0℃
耐暑温度：　35℃
プランター栽培：　可能
株間：　20cm
連作障害：　なし
栽培難度：　Level 2

【栽培方法】
■環境、土壌
十分に日のあたる水はけのよい場所を好みます。　土質は特に選びませんが、水はけを良くしてください。　他の植物に日光を遮られないようにしてください。　痩せた砂地で栽培可能です。

■芽出し
種は休眠しないので、地温が15℃あれば何月に播種しても問題ありません。　
1) 種を真水に24時間浸してください。
2) ポットに種蒔き用の土を入れ、蒔いてください。　覆土は5mm程度で十分です。　発芽まで乾かないように注意してください。　高さ5〜8cm程度になったら間引いてください。　

■定植
10cmになってから植え付けてください。　夏の暑さが厳しい環境の場合、夏至前までに定植させた方がベターです。　ゆっくりと育ち、木質になります。　大きく育てる予定でしたらそれなりの株間をとってください。

■水やり
土の表面が乾いたら適度にあげてください。

■肥料
肥料はそれ程必要としませんが、毎年春に追肥をあげてください。

■受粉
5〜6月に開花します。　風や昆虫によって受粉します。

■剪定
剪定は特に必要ありません。

■収穫
秋に地上部分を全て刈り取っても枯れることはありません。

■冬越し
灌木で多年草なので、0℃以下では地上部は枯れます。　春になれば木質茎から新しい鞘が出てきます。

■増やし方
株分け、種で簡単に増やせます。　挿し木は成功しません。

【納期】
2〜8日以内に発送します。