二つ折れになった苞の間から青色の花が次々と咲きます。　花は一日花なところから、「Dayflower」と名付けられています。　早朝に咲き出して、午後にはしぼんでしまうので、そのような趣のお茶会でも良く見かけます。　夏場の涼しげな雰囲気を演出してくれる野草です。

万葉集にも「月草」と出て来るくらい、昔から日本人と縁があります。　最近では環境破壊や温暖化で自生地が激減しています。

3枚の花びらのうち2枚が大きく、残りの1枚は小さな白い色をしています。　雄しべは6本、そのうち2本が長く、花粉を出します。　残りの4本は黄色くて目立つが、花粉は出さない仮の雄しべです。　基本的に青ですが、稀に白や紫色が咲きます。

和名：　ツユクサ、露草、蛍草(ホタルグサ)、青花（アオバナ）、帽子花（ボウシバナ）、月草
英名：　Dayflower
学名：　Commelina communis

原産国：　千葉県
形態：　ユクサ科ユクサ属、一年草
露地栽培：　日本全国
草丈：　30cm
種蒔き：　3〜5月
発芽適温：　18℃以上
発芽率：　84%
耐寒温度：　8℃以上
耐暑温度：　30℃
株間：　5〜10cm
栽培難度：　Level 1

【栽培方法】
■土壌・環境
もともと湿った空き地や道ばたなどに自生しています。　半日でなるべく風通しが良い涼しい場所に定植してください。　

水はけのよい土が適しています。　ホームセンターで売られている一般的な園芸用土で問題ありません。

■芽出し
露地に直播しても構いません。　覆土は5mm程度で十分です。

■定植
草丈が10cm程度になってから定植してください。　直立するタイプではないので、あまり株間をあけると隣の株と支えられず、倒れた状態になってしまいます。　全体的にゴワゴワした感じになって、その中から伸びた茎に花が付きます。

■水やり
土の表面常に湿った状態にしてください。　水はけが悪い土壌で水をあげ過ぎると、酸欠状態になるので注意してください。

■肥料
少ない肥料でもよく育つ植物です。

【利用】
切花としてご利用ください。